七宝焼きってなんだろう????
七宝焼とは、金、銀、銅などの金属の表面に、粉状のガラス(釉薬:ゆうやく)をのせて800度前後で焼き付けたものです。
紀元前から古代メソポタミア文明や古代エジプト文明にも同じようなものを見つけることができます。日本にはエジプトや中近東からシルクロードを通って中国・朝鮮から伝えられたといわれ、古くは古墳時代のものが出土しています。また、幕末天保の頃に尾張の国の梶常吉がオランダの七宝を研究し、我が国の七宝工芸を開花させました。明治になるとガラス製造も発展し、現在の透明感のある七宝焼きは世界の注目の一品となりました。
七宝とは七つの宝という意味で、仏教の経典にある七種類の宝(金・銀・瑠璃・玻璃・珊瑚・瑪瑙・しゃこ)をちりばめたように美しいものという意味で名づけられました。※法典の種類で7つの宝の内容が変わります。
七宝焼きの特徴は?どんなものが作られているの???
七宝焼きの特長はなんでしょうか。
一番の特徴は「何年経っても色あせない」事です。七宝焼きの技術と特徴がよく現れている物には、勲章があります。勲章などは色が変わってしまったら困りますよね。
壺などの工芸品で知られていることが多い七宝焼きですが、七宝焼きには様々な技術があります。銀線を使用した繊細な物からバッジのような存在感のある物まで、地方によっても様々です。こちらのHP管理者は、関東の技術を習得中です。
材料は???
七宝焼きの材料は、下地になる金属に金、銀、丹銅、銅などを使い、上にガラス質の粉(釉薬)を盛りつけ焼成します。有線技法には銀線を使用したり、下地に銀箔なども使用します。